いいかげん日記

思いついたことをただひたすら書き殴るいいかげんな日記です。

最近覚えて書いてみた

更新します。

今回の話題はこれ↓
「Cursorで読書」

はい。

いま、Cursorという生成AIネイティブなエディタがありまして、これがすこぶる調子がいい。
一般的にはプログラマがプログラムコードを書くときなんかに使うやつだと思うんですが、最近の私はプログラムコードそっちのけで自然言語のテキストドキュメントを使っていろいろと活用方法を広げております。

その中でも最近のブームはCursorと一緒に読書をすること。

いま、クロード・レヴィ=ストロースの『野生の思考』なんかをCursor使いながら読んでおります。

どうやって読んでいるかというと、読み進めながら気になるところや意味が掴みにくい部分に出くわしたら、スマホで写真とってAIに文字起こししてもらってからPCに共有し、
- それをCursorに読ませて解説してもらう
- ノートを作ってそこに読んだ内容や自分の考えをまとめてもらう

とか、今まで漫然と流し読みしていた部分をクリアにしてもらえるので理解度が断然変わってきます。
いままでと全く異なる読書体験ができてとても楽しい。

おしゃべりな本と対話してる感じで読めます。

Cursorをこんな風に使ってる人いるのか気になって調べてみたら、ちゃんといました。(やっぱりいるんですね。)
Cursorを使ってLLMと読書し、記録し、新たな文章を書く|ZAC@AI研究員



(まだ上巻しか読んでませんが)NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワークで指摘されているような危うさ*1も感じたりはしますが、勉強のスタイルがガラッと変わりますな。


ちなみに、「野生の思考」の第一章「具体の科学」についての私のノートの一部をご紹介。
こういうのをAIさんがさくっと書いてくれるのはありがたい。

科学とブリコラージュと美術の比較

観点 科学(エンジニア) 美術 呪術/神話的思考(ブリコラージュ)
思考様式 概念的・抽象的 概念的かつ感覚的 具体的・感覚的
材料/手段 • 計画に応じて調達
• 目的に特化
• 開かれた体系
• 計画と既存の折衷
• 表現と機能の両立
• 半開放的体系
• 既存のものを流用
• 多目的に転用可能
• 閉じた体系
アプローチ • 未来志向
• 新しい情報を追求
• 自然との直接対話
• 現在志向
• 構造と偶然の統合
• モデル/素材/使用者との対話
• 過去の経験に基づく
• 既存の知識を再構成
• 文化を介した対話
操作単位 概念 形態と意味 記号(心像と概念の中間)
結果 • 計画通りの実現
• 再現可能性が高い
• 構造と偶然の均衡
• 一回性と普遍性の共存
• 当初の意図とずれる可能性
• 「客観的偶然」の効果
有効性 • 精密で普遍的
• 近代以降に発展
• 具体的かつ普遍的
• 文明を超えて存在
• 具体的で限定的
新石器時代から存在
補足
  • 三者は対立するものではなく、認識の異なる様式として並存
  • どれも「秩序づけ」を目指す点で共通
  • 美術は科学と呪術/神話的思考の中間的特徴を持つ
  • 美術の形式は、西洋造形美術・未開美術・応用美術で異なる重点を持つ
  • 現代の文明の基層には、これら三つの思考様式が依然として存在

*1:情報はテキスト自体よりもそれをどう解釈するかが重要であるため、情報の解釈を制御できるプレイヤーが世界を支配するっていうのがメッセージだと私は受け取りました。