いいかげん日記

思いついたことをただひたすら書き殴るいいかげんな日記です。

本の林:「知性の正しい導き方」 ジョン・ロック、筑摩書房

本の林:はじめに

 

【連想する本】

■ 「大衆の反逆」 オルテガ・イ・ガセット、筑摩書房

 

この本は、かの有名なジョン・ロックの著作。

解説によると、この本は、ロックが執筆中に亡くなってしまったので、未完成のまま出版されたようです。

この本は、ロックが「人間の弱さ」に正面から向き合おうとして書いたものだったんだと思います。

目次を見れば私が言わんとすることが伝わるかな?

第一節 はじめに

第二節  才能

第三節  推論

第四節  練習と習慣

第五節  観念(その一)

第六節  原理

第七節  数学

第八節  宗教

第九節  観念(その二)

第一〇節 偏見

第一一節 不偏不党性(その一)

第一二節 検討

第一三節 観察に基づく一般化

第一四節 偏向した判断

第一五節 議論

第一六節 性急さ(その一)

第一七節 散漫さ

第一八節 生かじり

第一九節 全領域での知識

第二〇節 読書

 

こういった論理学の教科書っぽい形式で、第四五節まであります。

それぞれのテーマについて、短く論じています。

これを読んで、図星なことを言い当てられすぎて参りました 笑

 

このずばりと言い当てられる感じと戒めの言葉と言えば、他にこの本が思い浮かびます。

 

「大衆の反逆」 オルテガ・イ・ガセット、筑摩書房

 

大衆の反逆は1930年に出版されたようです。

オルテガは、その当時を「慢心しきったお坊ちゃん」の時代と表現し、その元凶として「大衆」を痛烈に批判しています。

(この本、読むと「知性の・・・」と同じように背筋が伸びます。)

 

 

話を戻すと、そんな感覚になるのと同時に、不思議とロックの「人間臭さ」を感じました。

ホントに不思議ですけど、形式的で情緒的な表現を使わずに書いた文章なのに、どこか人間味を感じたんです。

たぶん、扱うテーマの中心が「人間」だからなんでしょうね。

悩んだときは、この本を開くと何かしらのヒントが書いてある、そんな本ですので、ずっと手元に置いておきたいと思っています。