言葉について書いてみた
更新です。
今回の話題はこれ↓
「前から気になる言い回し」
はい。
この話の発端は、2期目の安倍政権が始まってすぐだったと思いますので、もうずいぶん時間が経っているのですが、未だに違和感がある言い回しがあります。
「○○もまた事実なわけであります。」
こういう言い回しを使う安倍首相をテレビでよく観るのですが、こういう言い回し、一度気にし出すと、一種の流行病のように、様々な人が様々な場面で使っていることに気付きます。
この言葉を聞いて毎回まず思うのは、「こういう言い回しって、前からあったっけ?」ということ。
そして、この「○○は事実だ」という言い方が、その意味に反して非常に嘘くさいということ。
○○は事実だから、××だ。
××を主張する根拠や理由を説明するときに、「○○は事実だから」なんて、根拠がないと解釈されても仕方がない論法(というか、論法にもなっていませんが)だと思います。
こういう言葉の裏には、「詳しいことを説明してもどうせ理解できないだろうから」という気持ちがある場合もあるでしょう。でも、(言わずもがな、ですが)そうでない場合だって同じように言えてしまう。
なぜ、こんな言い回しが、公の場で堂々と語られ、そして、さしたるツッコミも受けずに世の中で通用するのかよくわかりません。
この言い回し出会うと、たまにジョージ・オーウェルの「1984年」を連想します。
大袈裟かもしれませんが、本当に、自然に、連想してしまうのです。