本を読みつつ書いてみた
更新です。
今日の話題はこれ↓
「2001.9.11と2011.3.11」
はい。
いま、これを読んでます。
『兵士は戦場で何を見たのか』ディヴィッド・ファンケル 著、古屋美登里 訳、亜紀書房
…なんか、私が一言で形容するのは躊躇われます。
最前線での戦闘は、ただ「破壊」なのかもしれない。
「無意味に」という形容が情緒的過ぎるほどに、ただ「破壊」なのだと想像する。
そこに人情はなくて、単に物理的な作用で人体が壊れる。ある瞬間を境に人が修復不可能なほどに破壊される。そしてその反対側には破壊しようと人がいて、そして実際に破壊している。その光景が、目の前で繰り広げられる。そんなものを見せられたら、きっと元には戻れない。
読んでる最中に9.11と3.11を思い出しました。
9.11のあの日の朝、私はテレビでそれを見た。えらいことが起きたと思った。
でも、あれだけの惨事が起きても、私は普段通りに学校へ行き、学校ではいつもと同じ時間が流れていたように思います。少しは話題になっただろうか?
3.11 のときは、私も関東で地震を体感しました。町が津波に飲み込まれる様子をただただテレビで眺めることしかできませんでした。原発の水素爆発の映像を見て、腹の底からゆっくりと恐怖が襲ってきました。
この本を読んでる最中は、なぜかこの時の感覚が戻ってきます。その場では悲惨なことが現在進行形で展開されているのに、リアリティがない、あるいは、ワンテンポもツーテンポも遅れる感覚。
私はきっと鈍感なのだと思う。でも、この違和感を感じなくなるほど鈍感であってはいけないとも思う。