更新です。
今回の話題はこれ↓
「障害者と感動の方程式」
はい。
今朝貼り付けた記事を再掲します。
http://mainichi.jp/articles/20160829/k00/00m/040/091000c
今朝からそんなに考える時間はありませんでしたが、即興でやりたいと思います。
まず取り上げておきたいのは、この問題提起を24時間テレビの真裏でNHKのEテレがやったらしいということ。
前にも何かで触れたように思いますけど、Eテレはテレビ業界で一番骨がある気がする。
芯があるというか、反骨精神があるというか、自分の価値観をはっきり持っている気がします。
少し前からNHKのトップは乗っ取られたけど、Eテレは民放を含めても一番反権力的というか、流れに逆らうことを厭わずに自分の価値観に照らして番組を作るんだ、って精神があるんじゃないかなぁ、ってなんとなく思うんですよね。(そして、子どもたちの知力を舐めていないし、子どもみたいにぶっ飛んだ素晴らしい発想ができる無邪気な人が何人かいるみたい)
だから、私はネットの海の片隅で密かに応援してます。(がんばれ、Eテレ!)
さて、本題。
この「障害者+努力+物語=涙」の方程式は24時間テレビの売りだよね。
指摘されてはじめて気づいたけれど、これは明らかに健常者に対して差し出されるコンテンツですね。
そして、確かに、芸人やタレントみたいにプロではない一般の人に対して、本人をその気にさせた上でとても酷なことをさせて、疲れ果てた姿を見て勝手に泣いているという図式を俯瞰してみると、かなり悪趣味だと言えますね。(でも悲しいけど自分も含めて人間そんなものなんだよなぁ。。)
というか、24時間マラソンもやってる人のタイプが違うだけで感動の誘い方としてはほとんど同じ形式ですね。
(そういえば、甲子園についても同じような議論があったのを思い出しました。)
うーん、改めて考えると24時間テレビがコロッセオでの決闘見物をマイルドにしたものに思えてきます。
とすると、こういうものを企画としてやるならば、素人であろうが何であろうがやってる人にはギャラが出ないといけませんね。(出ているのだろうか?)
いやー、でも子どもを使っているのがタチ悪いなぁ。
これ、責められると弁護できない気がする。
募金がそれなりに集まってるから、それが有効に活用されているならまだ救いはあるけど、それにしたって集め方ももう少し考えろよ、って言われたらそれまでだし。
これはショービジネスとそうでないところの汽水域で発生している諸問題の一つとして捉えておきます。
この種の問題の犠牲者は障害者だけじゃない。