言葉にしようと書いてみた
更新です。
今回の話題はこれ↓
「興味深い相撲の話」
はい。
元ネタ!
貴乃花親方の騒動は全く興味なかったのですが、この一件は何か強く惹かれるものがありましたので、考えてみます。
私なりに今回の件を分解すると、こんな感じです。
- 人命より尊い「しきたり」があることを示唆した。(アナウンスによる間接的な人命救助活動中止の指示)
- その「しきたり」は、性差に基づく行動の制限であった。(「女性は土俵から出ろ」というアナウンスの内容)
- 性別によって、貴賎の差があることを示唆した。(女性が土俵から立ち去ったあとに大量の塩を撒く行為)
確かに、今の御時世では袋叩きに遭う要素が揃っていますね。
私、当初は「伝統的価値観と現代的価値観の対立」という意味で興味を持ったのですが、2つ目の記事を信じるならば、どうやらそうでもないようですね。
それに、1つ目の記事の小倉さんの指摘は「あ、確かに。」と妙に納得してしまいました。
ただ、ですね、
このアナウンスを発した方がどなたかわかりませんが、私はそれでも、この方を100%悪として、言葉でボコボコにぶん殴ることには抵抗があるんですよね。。
なんでだろうなぁ。
んー、
小林よしのりさんのような賢い方から(あるいは、もっと多くのみなさんから)大馬鹿者扱いをされるかもしれませんが、
- (たとえ実際は勘違いだったとしても、)「彼」はその「しきたり」を伝統的価値観に基づくものだと理解していた可能性がある。
- 歴史的には、人命よりも重たい「何か」があった。(実は、今だって時と場合によってはそうでしょ?)
- 「彼」は、突然の出来事に対して、反射的に「(「彼」の理解する)伝統」を守る方向に行動した可能性がある。
という風に、伝統の内容とは無関係に「彼」がその「しきたり」を自分の奥深く取り込んで一体化している可能性もあるので、本人の率直な言い分を聞いてみる必要があると思うんですよねぇ。
みなさんはどう思うのかわかりませんけど、こうやって不測の事態が起きた時に、反射的に「しきたり」を守るように行動するってのは、一朝一夕にはできないことだと思うんです。
だから、今回の反応も、それだけ相撲に対して(ある意味で)真摯に向き合ってきた証拠だと考えられませんか?
それに、人は誰だって間違えるんですから、みなさんが適切なアナウンスでないと思うなら、そんな人の声は無視して救助すれば良いじゃないですか。
実際に、そうして人が救われたんでしょ?なら、今回はこれでいいじゃないの。
そんなことを思うと、政治家や知識人から普通の人まで寄って集ってボコスカ叩くのはあまりに酷なことだと、私は思うんですけどねぇ。。