更新です。
今回の話題はこれ↓
「治せることは良いこと。でも、治すとさらに無理するのでは?」
はい。
今回の元ネタはこれ↓
素晴らしいです。この研究が、いま、うつ病に苦しむ多くの人を救う新薬開発に繋がることを切に願います。
以下の話は、いま、うつ病に苦しむ人たちを救うこととは全く別の話。
こういう技術が出てくると、心配なのは、「これからうつ病になる人が増えないか?」ということ。
私、穿った見方をしてしまうので「うつ病は治せる」とか「うつ病は予防できる」となったら、「もっとやれる」というような風潮になる気がするんですよねぇ。
いや、想像するのも恐ろしいですが、国や雇用主にとってみれば、うつ病に効果的な新薬が開発されるって、ものすごく口が悪い言い方をすると
「壊れた労働力を修理する画期的な方法が開発された」
「壊れにくい労働力にする方法が開発された」
ということじゃないですか。
働いている本人は、うつ病になってもすぐに治せる、とか、今までだったらうつ病になる過酷な労働でも耐えられるようになる、ということになりますけどね。
うつ病の原因って社会的なものじゃないですか。
だから、病原菌がいるような病気とは、社会に与える影響が本質的に違うように思うのです。
上で書いたように、「「いま」うつ病に苦しんでいる人を救えるかもしれない」という意味では、先の研究成果がうつ病を治す薬の開発に繋がることを切に願っています。
ただ、長い目で見たときには、その薬は捨てられるべきだと思うのです。