いいかげん日記

思いついたことをただひたすら書き殴るいいかげんな日記です。

ごろごろしながら書いてみた

更新です。

今回の話題はこれ↓
「科学を学ぶ意義」

はい。
「どのような前提の上に、今の私の暮らしがあるのか?」「社会のどの部分が壊れると今の生活が根本的に破壊されるのか?」という私の問題意識に真正面から(そして、とても前向きに)答えてくれる本を見つけてしまいました。


ルイス・ダートネル著『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』河出書房新社


私、これがすべての人に共通の「科学を学ぶ意義」だと思います。

私たちの今の暮らしの大前提にどのような科学技術があるのか。

それは、今の社会システムが、(少なくとも数十年という期間では)再起不能なまでに徹底的に破壊された後、何を真っ先に復活させるべきかを考えることで見えてくる。

こういう思考実験から、科学の学習をスタートすると、きっと、ますます知識が細分化される社会の中で、何が捨てても差し支えない余分なもので、何が絶対に手放してはいけない我々の生命線なのかを正しく判断できる人が一定数確保できると思うのです。

このような知識はあらゆる人に頒布して可能な限り大量にバックアップを取っておくべきだと思うのです。

歩留まりはそれほど期待できないでしょうが、想像力がよくはたらく人には深く刻み込まれると思います。


今の生活を維持するための前提条件があまりにも多過ぎる上に、その中で自分が制御できる部分があまりにも少なすぎることに危うさを感じるのですが、今の暮らしがどうしようもなく便利で抜け出せそうにありません。

だったら、いつ来るかわかりませんが、来る破滅の時に備えて、我々の2度目の繁栄を支えるための必要最小限の前提条件だけは整理して確実にストックしておくべきだと、けっこう本気で思います。