お久しぶりに考えた。
お久しぶりに更新です。
少し前にノートをほんのちょっとだけ進めました (これは進んだというのか?) 。
最近は、世界史やら日本史やら経済史やら科学史やらと徒然なるままに歴史の本を読んでいます。
「歴史って、その時代に力を持った人達の武勇伝 (?) が載ってるだけでしょ」なんて思っていたのですが、歴史の描き方っていうか、ストーリーの組立て方って、けっこう (っていうか、全て) 著者の裁量に任されていていることがなんとなくわかってきました。
歴史の本を書くって、実はとてつもなくクリエイティブな作業なんでしょうね。
さて、今回はせっかく歴史の頭になっているので、このテーマにしましょう。
「権力ってどこからやってくるの?」
これ、私が小さい頃からの疑問だったんですよ。
よく大河ドラマとかで1人の戦国武将の生涯を1年掛けてやるじゃないですか。
青年の頃に着々と力を付けていき、全盛期には絶大な権力を誇っていて、誰も彼に逆らえない状態になるんですが、晩年は大病を患って次第に権力がなくなっていく。
とか。
「ああいうの、なんなのかな」って。
もちろん、病気だけが原因ではないのでしょうが、確実に権力者の没落の大きな要因として描かれますよね?(たぶん)
「いや、当たり前でしょ」って思う自分もいます。
でも、なぜか「病気 → 権力者の没落」の流れに引っかかってしまうのですよね。
だって、病気の有無にかかわらずその人はそこにいて、忠臣に命令することで事を為すことができる地位にいることには変わりないのです。
なのに、病気の有無で権力の及ぶ範囲は変わってしまう。
「権力って何なんだろう?」って思いませんか? (もしかしたら、皆さんは思わないのかも。。。)
とにかく、私は思ったのです。
で、最近になってちょっとした気付きがありました。
時の権力者って自分の権力を高めるために粛清をやることがあるじゃないですか。
これは、別に昔の話でもなくて、世界を見渡せば今でもやられていますよね?
ああいう行為が確実に権力を高められるということから、「権力ってこういうものなのかな?」って思ったのです。
つまり、
1.人物Aが、人物Bに危害を与える (生命を奪う、生活水準を大きく低下させる等の) 手段を持っており、BがAに危害を与える場合よりも圧倒的に簡単な状況である、とBが感じている。
2.1.の状況に加えて、AがBに危害を与えたとき、Bの不利益と比較してAが被る不利益が著しく軽い状況にある、とBが感じている。
3.Bが、 (何らかの理由で) Aから危害を受けたくないと考えている。
1かつ3、もしくは、2かつ3のときにAはBに対して絶大な権力を振るうことができるのではないか?
そして、「権力」とは、当事者間における「状態」を表す言葉なのではないか?
このポイントは、権力は「権力を振るわれる人の主観」が作っているのではないか、ということ。
だから権力者が大病を患うと、権力を振るわれていた人達が「あいつはもう先が短い」とか「もう家臣の忠誠心はないのではないか」って考えて (実際のところどうなのかは知りませんが) 、それぞれが勝手し放題になって権力が失われるのかなぁ、なんて。
そして、Bが権力を持ちたい (もしくは、Aの権力から逃れたい) ならば、2つ目の条件を逆に考えて、
AがBに危害を与えたとき、Bの不利益と比較してAが被る不利益が同等もしくは著しく大きい状況にある、とAが感じる
ような状況を作ることから始めるべきなのかなぁ、なんて思ったりします (・・・まぁ、できればの話ですが) 。
うーん、ここまで書いといて、とても当たり前なことを書いてしまった気がする。。。
「そりゃ、そうだよね」と言われればそれまでの話ですね 笑