いいかげん日記

思いついたことをただひたすら書き殴るいいかげんな日記です。

効率的にいきましょう?

こんなニュースがありましたね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130828-00000516-yom-bus_all

これ読んで (といっても、タイトルしか読んでいませんが) 思い出した話をしましょう。

【注 意】以下、このニュースには一切触れません。

 

今日の話題は、「効率」。

またもや、抽象的な話です (そろそろ、軽い話がしたいのですが) 。

 

傍目から見ていると、ビジネスの世界では、「効率向上」が至上命題のような感がありますね。まぁ、ビジネスの世界で効率というと「少ない労力でカネを稼ぐ」という意味なのでしょう (たぶん) 。

 

さて、今の時代、ビジネスで非効率的な部分というと人が介在する部分でしょう。

なんせ、仕事をさせようとすると、人は教育の期間を設けなきゃいけないし、ミスはするし、サボるし、日によって仕事量がまちまちだったりする。さらに、怪我をしたり、もっと悪いことが起きる場合だってある。さらにさらに、人が複数集まると足の引っ張り合いだって起きる。

 

そうすると、機械で代替可能な作業は機械に任せた方が効率が向上するのではないか?という発想が当然出てくる (まぁ、接客業など、一部ではそう簡単なことでもないのだろうが) 。

 

機械化が進み、より効率的になった企業がカネをどんどん稼ぐようになると、周りもどんどん機械化を進めるようになる。そうすると、企業は新しく人を雇う必要がなくなる。なぜなら、その企業は効率的だから、非効率的な「人」を必要としないのだ。

 

さて、これは困った。学びの期間を終えてこれから働こうとする人は、すでに効率的な「機械」にある仕事を半永久的に占有された状態の企業にアプローチすることになる。どんどん「機械」に仕事を奪われつつある企業では、 (大局的に見れば) 年を追うごとに新人の受け入れ枠が減っていくだろう。

 

今の世の中は、カネがなければ生きていけない (生きづらい?) 。そして、カネを得るには仕事をするのが一般的な世の中である。つまり、この先も今と同じ生き方が一般的たり得るならば、企業の「効率化」が人を生きづらい世の中にしていくのだろう。

 

ある人は、「反復作業など、自動化できる作業は自動化するべきだ。そのかわり、人はもっとクリエイティブなことをすればいい」という。でも、科学研究を自動で行うアルゴリズム、ニュース記事を自動生成するアルゴリズムが生まれつつある (らしい) いま、普通の人にできることは残るのだろうか。

 

仕事の自動化は、優秀な技術者集団が関わっている。自動化のアルゴリズムや機械は、いわば優秀な技術者の複製可能な分身である。今、この世の中のある一定以上の優秀な人の分身が急速にビジネスの世界に普及しているのだ。人は、まだその分身が入り込んでいない隙間を狙って仕事をもぎ取って (もぎ取れて) いる。でもいつか、自己完結した (人の管理、メンテナンスから解放された) 自動化システムが完成して、既存の (または将来生まれる) 仕事に遍く広まったとき、分身を越えられない人は何をしているのだろうか。

 

生きづらい世の中では、人の数も減るだろう。人が減った世の中で、企業は誰に対して何をするのだろうか。

 

 

私には、今の企業 (人) が競って効率的に非効率なことをしているようにも見えるのだ。

(ただし、この先、人に仕事がなくても楽しく生きられる世の中になるのであれば、幸せな方向に向かっているのだと思います)